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急性期診療を得意とする近森会近森病院、ロビーには目を引く大きな水槽があり、観葉植物も多く安心して診療受けることができるような配慮が感じられた。
ベット稼働率が90%を常に超えるというこの病院、全国に先駆けて高齢化の進む高知県で今後の日本の急性期医療モデルになるであろう工夫が随所にあった。 |
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外来は、1階と2階に分けられており、患者さんは多いが、それほど混雑した雰囲気ではなかった。また、病院スタッフの接遇もとてもよいと感じた。 |
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【看護相談室】
曜日別で
・排泄、創傷処置・ストマケア
・禁煙、メタボリックシンドローム
・在宅支援相談
・高齢者の悩み相談
・口のリハビリテーション
・心の相談
の相談を患者さんが気軽にすることができる。 |
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【朝の申し送り風景】
病棟は忙しく申し送りは効率的に行っている印象を受ける。写真奥の液晶テレビは電子カルテのモニターであり、多くのスタッフが情報共有。全ての病棟で申し送りに巨大モニターを採用しているわけではないが、この巨大モニター、いたるところで活躍していました。
常にほぼ万床状態で、在院日数が短く患者さんの状態把握は大変な様であった。それだけに、朝の申し送りは、どこの病棟も真剣でしたね。 |
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【勉強会】
近森病院は、とにかく勉強会が充実している。毎日のように何らかの勉強会が催されている。写真は、2週間後に迫った近隣の総合病院との合同パス大会の意見交換会でそれぞれの病院のそれぞれの職種が意見を交わしていた。「クリニカルパスは、標準化から最適化」と話す久保田総看護師長、院内だけでなく地域とつながることでその効果が最大限に引き出される。 |
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【主任看護師会】
各部署の主任看護師に久保田総看護師長からの伝達事項と、各部署での問題を共有し病院全体としての方向性を決める。400人近い看護職を束ねるというのは大変なことですね・・・。 |
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近森病院は、救急診療に非常に力を入れている。救急車は昼夜を問わずやってくる。そして、すべての職員がBLS(一次救命処置)をマスターし、多くのメディカルフタッフがICLS(二次的救命処置の基礎)をマスターしている。そのため、標準化された業務を滞りなく行われていた。実際、早朝のハートコール(院内の緊急スタッフ召集)の際にもそれぞれが役割分担してスムースな連携を見せてくれた。院内にもDMAT(災害医療派遣チーム)があり、救命スタッフの熱い心意気を感じる。取材期間中、非常に患者さんが多く、入院するためのベットが完全になくなった。ベットがないという理由で救急車を断る時の申し訳ない気持ちが、背中から伝わってきた・・・。 |
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<CCU> |
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心臓手術件数、心臓カテーテル件数共に非常に多い近森病院。CCUは、常に多くの患者さんが利用されているようです。CCUと手術室は直結されており、清潔区域を通って帰ってくる。なんとCCUからは、手術中の様子や手術を受けている患者さんの心電図モニターを観察することができる。手術室でどのようなことが行われているとか、後どれくらいで帰ってきそうという情報って、病棟のスタッフによって重要な情報なんですよね。最近は、腎不全を合併した循環器疾患の患者さんが増えてきたそうです。重症の患者さんもいましたが、皆さん、淡々と仕事されていました。 |
<ICU> |
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心臓以外の超急性期の患者さんが収容されるICU。写真右は、呼吸器カンファレンスで医師や看護師ほのか理学療法士、臨床光学技士など多くの職種が参加して患者さんの治療の方向性について考える。近森病院は、チーム医療という言葉がこれほど定着する前から当たり前に「チーム」で動いていたということです。それぞれの職種の方がきちんと「信念」をもっておられるという印象を受けました。 |
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【梶原看護部長と久保田総看護師長】
近森会は、それぞれ性格の異なる4つの病院で構成される。そのため、看護部長は、「近森会全体」を見渡し、総看護師長は近森病院に専念して管理を行う。梶原部長は、物腰は穏やかだが、淡々と本質を突いてくる話が魅力。久保田総看護師長さんにおいては、「密着取材(3月20日ごろアップ予定)」を参照してください。パワフルな方ですよ! |